ネガティブな口癖が実現して早死にした叔母

故人のことを話題にするのは少し気が引けますが、実は、ついている叔母は「早く死にたい」が口癖だったのです。このネガティブな口癖が実現して、本当に早死にしてしまったのです。

母方の女性陣は、ド派手な叔母を除いてプライドが高くて虚栄心が強いタイプです。特に祖母は、思うような人生を歩めなかったので、その不満を娘にぶつけていたのか、ついている叔母は「きょうだいで一番バカ」と言われて育ったそうです。そのせいで叔母は、性格がこじれてしまったようです。

叔母自身も、人生にも不満があったのか、「アタシは早く死にたい」「いつ死んでもいい」と言う具合に、投げやりな発言が目立つようになりました。特に、つるんでいた三女が亡くなってからは、「XX(三女の名前)ちゃんでなく、アタシが早死にした方が良かったのに」が決まり文句になり、「早く死にたい」が口癖となりました。

このような叔母の態度に対し、多少の常識を持ち合わせている母は、「世の中には生きたくても生きられない人がいるのだから、そんな発言はするものではない」と諭したのですが、馬の耳に念仏でした。

皮肉なことに、子宮体がんのステージ4と診断されたことで、口癖の実現が近づいてしまったのです。興味深いことに、がんになってからは「早く死にたい」と言わなくなり、将来について話すようになりました。

「早く死にたい」など言う人間は、もしかしたら甘えた所があるのかもしれません。それでも、本当に口癖が実現してしまったので残念でなりません。

ネガティブな口癖が実現すると大変なので、いくら人生に不満があっても、口癖くらいはポジティブにしておいた方が良さそうです。

人生は、なかなか思い通りにならないものです!